生成AI(Chat GPT)を活用して企業ロゴを作成する方法

奎コンサルティング代表の富安です。本日はタイトルにある通り、生成AIの一つであるChat GPTを活用して本事務所の企業ロゴを作成してみましたので、その方法について共有したいと思います。

以下画像が作成した本事務所のロゴです(ダサいかどうかは置いておいてください…笑)。このロゴには私自身が気に入っている自身の名前の一部である「奎」をベースにしています。その「奎」の語源は学問を司る北斗七星の一部でして、「自身の知恵や学びを駆使し、星のようにお客様を照らし、良い方角(道)へ導く」ことを考え、このロゴを作成しました。

自社のロゴを作りたいなぁ、でもデザイナーに依頼するお金がもったいないなぁ、他人に頼むよりは自分で作った方が気持ちも入るよなぁ等を思っている方は、この記事が多少参考になるかもしれません。
※なお、本記事はChat GPTの有料版(月額3,000円程)を使用する前提となります。

目次

企業ロゴの重要性

ロゴの起源は古代メソポタミアの円筒印章と言われており、今日でも多くの企業にて作成されています。この企業ロゴを作成するメリットとしては大きく以下の2つが挙げられると考えます。

  • 企業外ブランディング(企業認知度の向上):
    人間は絵や画像の方が文字や言葉よりも記憶に残りやすい(画像優位性効果)。といった研究結果があります。従い、ロゴという画像を名刺やホームページに載せることで、企業認知度の向上が期待できます。
  • 企業内ブランディング(社員の帰属意識向上):
    企業ロゴに経営者の想いや社風をのせ、社員に共有することで、社員全体に企業文化を根付かせる一歩になり、ひいては社員の帰属意識の向上にもつながると考えます。

企業内外に対するブランディングを行っていく上でも企業ロゴは非常に便利なものと考えます。

事前に準備するもの

企業ロゴを作成していく上で、事前に準備しておくものは以下の2点だけです。

  • 企業ロゴのベースとしたい文字や想い:
    例えば、自身の名前の一文字を使う(本事務所のロゴは私の名前の一部である「奎」をモチーフとして使っています)、想いというのは、例えば「親しみやすさ」「誠実性」等をベースにデザインを考えたい。といった自分の会社への想いを整理しておくことです。
  • Chat GPT有料版:
    画像生成に活用するのはChat GPT有料版(月額3,000円程度)になります。少し高く感じる方もいるかもしれませんが、デザイナーへの依頼にかかる料金(AI相手なので、ご自身が納得されるまで何度でもやり直しを請求できます)や、今後企業ロゴ以外にも活用できる点(経営全般の相談役に使えます)、また今後ビジネスにおいて必須技術になりえる生成AIという最新テックに使い慣れておくという観点からも、将来への投資と考え課金しておくことをお勧めします。

Chat GPTの活用手順

では早速Chat GPTを活用していきます。今回は冒頭で紹介した奎コンサルティングのロゴを作成した時の手順に沿って説明していきます。

STEP
Chat GPT有料版の登録

Chat GPTの有料版を登録します。

STEP
Chat GPTの活用

Chat GPTを活用します。ここは自身が納得できるデザインが出てくるまで何度も試行錯誤します。

STEP
ロゴの決定

STEP2の試行錯誤の結果、納得できるロゴの素案がでたら、一旦Canvaやパワーポイントで作成します。

以上の3つのステップにて企業ロゴを作成します。

①Chat GPT有料版の登録

Chat GPTの有料版の登録が必要です。登録方法については、こちらが参考になるかと思います。

なお、有料版Chat GPTは無料版に比べ、性能が格段に向上されており(米国司法試験に上位10%で合格できるほどの性能を持っています)、プラグインという外部機能との連携により様々な用途で使用できたり(例えば「食べログ」のプラグインでは、条件に合った飲食店リストを洗い出したりできます)、さらにはエクセルデータ等のデータ分析もできるようになります。

まだまだ発展途上(急激に成長していっている)の段階なので、色々な使い方をして楽しんでみてください。

②Chat GPTの活用

では早速Chat GPTを活用していきます。まず初めに、Chat GPTの中の「DALL-E」という画像生成に特化したサービスを選択します。以下画像の赤枠部分です。

Chat GPTを活用する際は、以下画像の赤枠部分に指示となる文章を打ち込み(これを「プロンプト」といいます)、Chat GPTに当該指示に対する回答(アウトプット)をさせ、対話形式で活用していきます。

まず初めに、以下画像の赤枠部分のようなプロンプトにて、Chat GPTに「役割」(ロール)を与えます。こうすることで、Chat GPT側は何をすべきかが明確に理解でき、アウトプットの質が向上するという研究データがあります。

次に、私は自分の名前の一部である「奎」という漢字に愛着があったため、この漢字を使いと思っていました。そのため、まずは「奎」から連想できるイメージをChat GPTに伺いました。幼少期に親から「奎」という文字は星の名前であることは聞かされていましたが、「知識や学問」の象徴として捉えられることは知らず、Chat GPTに教えられました。これにより「星、天文学、知恵、学問」を本事務所のロゴテーマにしようと定めました。

次に、ご自身が考えるデザインの方向性・希望スタイルをプロンプトに記載し、デザイン案を回答させます。なお、プロンプトにてChat GPTに認識させたい箇条書きの開始時点は「###」で区切ると、Chat GPT側はより認識しやすくなるため、適切なアウトプットが得られやすくなります。

ここからは、Chat GPTが描いた企業ロゴ案に対し、以下画像のようにご自身のイメージと合わない部分をひたすらにダメ出しします。納得できるロゴ案が出るまで繰り返します。これが人間のデザイナー相手ならば間違いなく関係悪化しますね笑

使っている内に、指定した漢字(今回でいうと「奎」という漢字)をそのまま認識し、ロゴに落とし込むことはChat GPTにはできないようです。何度指示しても、認識できないぐらいまで指定した漢字を崩してしまう…これはbad pointですね。

すると、少し良いなと思える以下画像のようなデザイン案がでてきました(左側の画像です)。この左側の画像を深堀していきます(良いと思える企業ロゴ案がでてきたら、その次のプロンプトでその旨必ずChat GPTに伝えましょう。例「左側のロゴ案は非常にいいですね。これをベースにして、もっとxxxしてください」といった感じです)。

私自身はシンメトリー感も欲しかったので、その旨伝えてみたところ、さらに良い感じなものが出てきました。この辺りでもう少しで理想のロゴが手に入る気がしてました。

良さそうな画像がいくつか出てきたので、良いなと思った画像を「右クリック」⇒「画像をコピー」からコピーし、以下画像のようにプロンプトに張り付けてロゴ案を提案してもらいました。

左側は何故か真っ黒になっていましたが、右側のロゴデザインはけっこく良いなと感じました。ここで挑戦として、Chat GPTに出してもらって良いなと思った以下3つの案を基に、PCに入っているペイントアプリを使って、下書きを作りました。

下書きした内容は以下画像ような簡単なものです。

これを基に清書をChat GPTに頼んでみたのですが、結果は以下画像の通り、全然ダメでした😢

このことからChat GPTは、指定した漢字の認識のみならず、デザイン案そのものを細かく認識し、そこに付加価値(清書したり、少しデザインを加えたり)は苦手なようです😢。

Chat GPTの活用はここで断念しました。まぁ、企業ロゴの方向性は定まったので、良しとしましょう!ありがとう、Chat GPT!

ロゴの決定

Chat GPTに提案してもらって、良いと感じた以下画像を基に、パワーポイントで何度か書いて、作成しました。

そしてできたのが、以下のロゴです!

我ながら満足の出来です!私はできるだけシンプルなデザインにしたかったので、最後は自身の手で作成しましたが、Chat GPTが出した案をそのまま採用するのでも良いと思います。

※なお、他人のロゴ等をコピペしてプロンプトに張り付け、それを基にChat GPTに作成させたロゴを使用することは、著作権法に抵触する可能性があるため、ご留意ください。

おわりに

以上がChat GPTを活用して本事務所のロゴを作成した手順となります。Chat GPTに全てを任せるのはまだ難しそうですが、補助者としては本当に役立ちます(文句一つ言わずに付き合ってくれるので笑)。また、本件に使った私のプロンプトもまだまだ改善の余地がありそうです。

ちなみに今回の企業ロゴ作成にはおおよそ3時間ほど掛かりました。

デザイナーに外注するのも良いと思いますが、Chat GPTの補助を受けながら、自身で作成した分、非常に愛着を持っております^^ (外注費も浮きましたし)

もしChat GPTの有料版をお使いの方で、企業ロゴを作成しようと考えている方がいましたら、是非チャレンジしてみてください!

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